ブルーシートでの雨漏り養生のポイント
台風19号が近づいて来ています。
進路予測の範囲内の方は、くれぐれもご注意ください。
今回は、繰り返し来る台風に備えるための屋根の応急処置について書きます。
自然相手のことですので、この方法で完璧!という訳ではないですが、ベターであることは間違いありません。
また、台風15号の被害を受けた千葉県の画像など、ニュースでよく目にしますが、ほとんどの家でこの方法が取られていないため、今回の19号の影響が心配でなりません。
この方法は、Google検索(10月11日現在)してもほぼ出てこないので、プロでも知らない(正確には、知ってはいるが気づいていないだけです。)のかもしれません。この方法が、できるだけ多くの方に役立つようにこの情報を拡散していただけると幸いです。
台風などで屋根瓦が飛んだり、雨漏りしたりしている場合の応急処置として、ほとんどがブルーシートで覆って養生します。
今回は、その留め方にひと工夫加えます。
そうすることで、繰り返し強風に煽られても持ちこたえることができるようになります。
通常の屋根養生は、ブルーシートの四辺に土嚢をひもやロープを用いてくくり付け、さらにブルーシートの上を土嚢で押さえていきます。(安全対策や基本的な養生方法については、ネット検索すればいくらでも出てくるので、ここでは説明を省きます。)
ここにひと工夫。
ブルーシートの四辺にくくり付けるひもやロープの代わりにゴムバンドを使います。
たったこれだけのことです。
ブルーシートの四辺には、ハトメというひもやロープを通すことができる金具が付いています。
ブルーシートで屋根養生をする場合、このハトメに土嚢をくくり付けることで、風が吹いてもブルーシートがズレないようにしています。
しかし、強風時にはブルーシートが煽られて土嚢ごと引きずられます。(ブルーシートの上に重しの土嚢を置きますが、それでも強風時には引きずられます。また、重しの土嚢が多ければ多いほど良いでしょうけど、体力的な問題もあります。)
これを防ごうと、ハトメにくくり付ける土嚢を重くするとします。すると今度は、ハトメが壊れるか、ロープが切れてしまうかどちらかになります。
ロープの代わりゴムバンドを用いると、このようなことにはなりにくく、ゴムなので繰り返し煽られても心配ありません。
また、ゴムバンドは1本使いよりも2本使いの方がより安心できます。
輪っか状にしたゴムバンドをハトメに通して団子結びにし、裁縫の縫始めの玉結びの要領で留めます。ハトメが小さいので、これで十分留まります。
この方法であれば、通常時であれば↓このような養生も可能です。
※台風の時は一発で飛びます。
まさか、屋根養生でブログ記事を書くとも思っていなかったので↑このくらいしか写真がありません(^^;)
他に、みなさんが日常的によく見るのが↓これだと思います。
トラックのシートをゴムバンドで留めているところ見たことありませんか?
これ、高速道路でも全くびくともしません。
おそらく、これを読んでくれている建築業界の人は↑これを見て、
「あ! そうだった!!」
と思われているはずです(^^)
ちなみに、ゴムバンドの購入ですが、
実は、、、
だいたいのホームセンターは、ブルーシートの近くに置いています。
(ここでいうゴムバンドとは、タイヤチューブを2センチほどの幅にカットしたバンド状のものです。)
最後に、今回の記事を書くにあたって、ネット上で同じようなことが書いていないか調べていたときに気になったことを補足します。
ブルーシートの重しは、全て砂にしてください。
重しの代わりに、土嚢袋に砂以外のもの(瓦など)を入れて重しにすることができるように書いている記事がありますが、それは通常時のことであって、台風などの強風時には二次被害を起こしかねません。
台風の時は瓦くらいは簡単に飛んでしまいます。
強風に煽られて他の瓦を割ったり、どこかに飛んでいって歩行者に当たったり、、、
必ず重しの中身は“砂”でお願いします!!
それではみなさま、ご安全に!!
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- 2019.10.11 Friday
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- by staff-sekig